利益分析―ダウ理論ブレイクアウト戦略

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要点まとめ

矩形パターンとは、価格が一定の範囲内で同じ水準の高値と安値の間を繰り返し上下し、横ばいのレンジを形成するチャートパターンを指します。特徴は、上側が各高値を結んだ水平レジスタンスライン、下側が各安値を結んだ水平サポートラインで構成され、2本の線がほぼ平行で矩形の形を作ることです。

矩形パターンが上昇トレンド中の調整局面に出現した場合、多くは買い方が短期的な売り圧を消化し、エネルギーを蓄積していることを意味し、その後上方向へブレイクしてレジスタンスラインを突破する可能性が高くなります。

したがって、ブレイクアウト戦略を取るなら、価格が矩形の上辺レジスタンスラインを明確に突破できるかを注視し、突破を確認してからエントリーし、新たな上昇の流れに順張りすることが重要です。

上昇三角形パターンは、水平のレジスタンスラインと上昇傾向のサポートラインで構成される価格パターンです。このパターンは、多くの場合、買い方と売り方が拮抗する調整局面で現れますが、買い方が徐々に優勢となり、押し目の安値が切り上がり続け、売り方はほぼ一定の高値を守るため、三角形の収束構造が形成されます。

上昇三角形は、上昇トレンド中の中継的な調整局面に出現することが多く、市場がブレイクに向けてエネルギーを蓄積していることを意味します。価格が三角形の中で整理を続けながらレジスタンスラインに近づくと、最終的にはレジスタンスを突破し、上昇トレンドを継続するケースが多いです。

このパターンのエントリーポイントは矩形と同様で、価格が三角形の上辺である水平レジスタンスラインを明確に突破した時に順張りで入ることが推奨され、新たな上昇の流れに乗ることができます。